履歴書や職務経歴書を見直したのですが、
アピールできることがあまりにも少ないように感じます。
新規のシステムリプレースや開発プロジェクトの予定もないので、
自己啓発で何か始めてみようと思いました。
この記事の内容
転職したい50代社内SEがPMの試験勉強を始めた理由
以前勤めていた大手SIerでは、資格取得が奨励されていて
資格取得講座の費用補助や、合格時の祝い金、資格手当などがあり
毎年、何かしらの試験を受けていました。
春と秋に情報処理技術者試験があり、私が合格しているのは
システムアナリストや初級シスアドなど旧区分の資格ばかりです。
転職してから、資格が評価されない会社なので
試験勉強をするのをやめてしまいました。
2009年に試験区分の見直しがあり、私が合格していた
システムアナリストや初級シスアドは姿を消しました。
システムアナリストは上級シスアドの内容を吸収し
ITストラテジストになりました。
システムアナリストに合格しているので、
その後継資格を目指すのも良いかもしれないと考えましたが、
ITストラテジストはコンサル的な役割の強い職種です。
実際に社内SEとして仕事をしていて経営層から
戦略的なアドバイスを求められた経験はありません。
それよりもシステムの切り替えや移行で、
進捗管理するような作業の方が多いように感じました。
そのため、私の職歴を補足するのに、
PM試験に合格すると良いのではないかと考え
試験勉強を始めることにしました。
PM(プロジェクトマネージャ)の仕事とは
プロジェクトの規模によってPM(プロジェクトマネージャ)の
役割も変わってきますが、大きく、以下の仕事があります。
- プロジェクトの目標と成果物を理解し、計画を立てる
- 作業範囲を明確にし、リソースを割り当てる
- プロジェクトの進捗を管理する
- メンバーとコミュニケーションをとりサポートする
- プロジェクトを評価する
マネージャとは管理者のことなので、
PMはプロジェクトを管理する人になります。
プロジェクトの規模が大きくなると、
PMの下にPL(プロジェクトリーダー)を配置し、
PMは予算や進捗の管理、
PLは開発作業の指揮、と役割分担することもあります。
PMを補佐する組織として、
PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)が
配置されることもあります。
PMに求められるスキルとしては、
問題解決力や決断力が挙げられます。
PMに必要なスキルを持ち合わせていても
人としてメンバーから信頼されていなければ
プロジェクトの円滑な運営は難しいです。
気心の知れた同僚を主要メンバーにアサインできれば良いですが
全く未知のプロジェクトにPMとして放り込まれるようなことがあると
かじ取りができるようになるまで大変です。
PM(プロジェクトマネージャ)の試験内容
情報処理推進機構のホームページに掲載されている
プロジェクトマネージャ試験の対象者像は以下のとおりです。
高度IT人材として確立した専門分野をもち、システム開発プロジェクトの目標の達成に向けて、責任をもって、プロジェクト全体計画(プロジェクト計画及びプロジェクトマネジメント計画)を作成し、必要となる要員や資源を確保し、予算、スケジュール、品質などの計画に基づいてプロジェクトを実行・管理する者
出典:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/pm.html
同ページに掲載されているプロジェクトマネージャの業務と役割は以下のとおりです。
情報システム又は組込みシステムのシステム開発プロジェクトの目標を達成するために、責任者として当該プロジェクトを計画、実行、管理する業務に従事し、次の役割を主導的に果たすとともに、下位者を指導する。
- 必要に応じて、個別システム化構想・計画の策定を支援し、策定された個別システム化構想・計画に基づいて、当該プロジェクトをマネジメントする方法をプロジェクト全体計画として作成する。
- 必要となる要員や資源を確保し、プロジェクト組織を定義する。
- スコープ・予算・スケジュール・品質・リスクなどを管理して、プロジェクトを円滑にマネジメントする。進捗状況を把握し、問題や将来見込まれる課題を早期に把握・認識し、適切な対策・対応を実施する。
- プロジェクトのステークホルダに、適宜、プロジェクト全体計画、進捗状況、課題と対応策などを報告し、支援・協力を得て、プロジェクトを円滑にマネジメントする。
- プロジェクトフェーズの区切り及び全体の終了時、又は必要に応じて適宜、プロジェクトの計画と実績を分析・評価し、プロジェクトのその後のマネジメントに反映するとともに、ほかのプロジェクトの参考に資する。
出典:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/pm.html
PM試験は、午前Ⅰ、午前Ⅱ、午後Ⅰ、午後Ⅱ、の5時間に渡る試験です。
午前Ⅰは多肢選択式で高度試験共通の問題です。
午前Ⅱは多肢選択式で、PMとしての知識を問う試験です。
午後Ⅰは記述式、午後Ⅱは論述式で、PMとしての技能を問う試験です。
シラバスが公開されているので、参考にすると良いでしょう。
⇒ https://www.jitec.ipa.go.jp/1_13download/syllabus_pm_ver6_0.pdf
IT統制の仕事をしていた時、
システム監査技術者を何度か受けたのですが
午後Ⅱの論述式試験を突破できませんでした。
システムアナリストの時は、
特に苦労もなくクリアしたのですが
試験区分が違うと論述する内容も異なってきます。
実際に自分がPMだったらどうするのか?
という視点が重要になりますね。
PM(プロジェクトマネージャ)の試験対策
試験対策は、プロジェクトマネージャの教科書を購入して独学するか、
対策講座を受講することになります。
午前の試験は、過去問を繰り返し解くのが良いでしょう。
試験問題と解答例は、ネットで検索すれば見つかります。
システムアナリスト試験の時は、
MS-ACCESSを使ってCBTアプリを開発し、
苦手問題を繰り返し確認するようにしました。
これまでの経験から、突然、出題傾向が変わるとは思えません。
過去問対策が有効なのは午後の試験も同じですが、
論述は添削してもらった方が効率よく学べるので
通信講座などを活用すると良いでしょう。
例年、プロジェクトマネージャ試験は10月に行われるので
論述対策は8月ぐらいから開始しようと思います。
それまでは、午前対策とプロジェクトマネージャ教科書の熟読ですね。
まずはPM視点で仕事が俯瞰できるように、基礎知識を習得していきます。
PM(プロジェクトマネージャ)の勉強方法
プロジェクトマネージャの教科書が届きました。
最初の章で、勉強の進め方が詳しく解説されています。
そうか、情報処理技術者試験って、こうやって勉強するんですね。
システムアナリストに合格した時は、
中小企業診断士に合格した勢いで、そのまま挑んだので、
試験対策らしいことは何もしていませんでした。
どおりで、システム監査技術者は、合格できなかった訳です。
同じ情報処理技術者試験でも、試験区分によって対策が異なってきます。
特に、論文における主語が変わってくるのは、大きな違いです。
主語というか、立場が変われば言葉が変わります。
試験直前になってから、
まとめて論文対策をしようと考えていたのですが、
それでは遅いようです。
試験勉強は、午後Ⅱの論述対策を優先して行うのが
鉄則ということでした。
スケジュールも見直しです。
論文対策と並行して午前対策を行うのですが、
択一式なので、過去問中心で何とかなると考えています。
「過去問道場」というサービスを利用させてもらっていますが
とても便利です。
⇒ https://www.pm-siken.com/pmkakomon.php
まずはPMBOKの表を覚えないといけませんね。
プロジェクトマネジメント全体を俯瞰できるようにしてから
個別の勉強に入っていきます。