DXとは?デジタルトランスフォーメーションとIT化の違いはBPR!
スポンサーリンク

みなさん、おはようございます、こんにちは、こんばんは。

まだ転職できない52歳社内SEのおぐです。

最近、よく耳にするDX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉ですがどういう意味でしょうか?

稲垣吾郎さんではありませんが、DXを「デラックス」と読んでいたのは、笑い事ではありません。

これまでもIT化とかERPとかで投資を行っていたはずですが、DXブームになった途端、DX推進を標榜する企業が急増して驚きを隠せません。

 

DXとは

DXとは

DXとは、スウェーデンにあるウメオ大学のエリック・ストルターマン教授が2004年に提唱した概念で「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」とされています。

それを受けて、日本では経済産業省が2018年に「デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン(DX推進ガイドライン)」をまとめ、以下のようにDXを定義しています。

企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。
出典:https://www.meti.go.jp/press/2018/12/20181212004/20181212004-1.pdf

たぶん、この「ビジネスモデルを変革する」というキーワードが経営者に刺さったのでしょうね。

20年ほど前のERPブームと同じような匂いを感じます。

製造業を中心にDX推進の部署を立ち上げて、DX化人材の募集が活発ですが、一時のブームで終わらないことを祈るばかりです。

 

DXとIT化の違い

DXとIT化の違い

経済産業省のホームページに「DX推進のための経営のあり方、仕組み」と「DXを実現する上で基盤となるITシステムの構築」についての構成図が掲載されています。
⇒ https://www.meti.go.jp/press/2018/12/20181212004/20181212004.html

ERP導入の時と何が違うんだろう・・・。

ERPというワードがDXに置き換わっただけのような気がしますが・・・。

まあいいや、DXとIT化の違いについて、個人的な考えを述べたいと思います。

世の中の定義はわかりませんが、ビジネスモデルを変えるか変えないかがポイントだと思います。

「DX」は、デジタル技術を用いてビジネスモデルを変える

「IT化」は、デジタル技術を用いてビジネスモデルを変えずに効率化を図る

DXの例で思いつくのは、大手ハンバーガーチェーンのモバイルオーダーです。

以前から、大手ハンバーガーチェーンではスマホアプリを提供していましたが、店舗検索やデジタルクーポンの発行ぐらいの機能しかありませんでした。

チラシで提供していたクーポンがスマホアプリで利用できるのでIT化の段階です。

このスマホアプリが、ある時からDXになりました。

スマホアプリで注文から決済まで行われ、店舗に行くと、注文のレジに並ぶことなく、直接、受け取りカウンターで商品を受け取れます。

これは、ビジネスモデルの変革ですよね。

DXしているなぁ、と感じました。

リクナビNEXTに登録して社内SEの求人情報を確認する

 

ERP導入でビジネスモデルを変革しなかった企業

残業

学生時代に簿記の勉強をしていて「複式簿記」って手間がかかるなぁ、と考えていました。

その時に、伝票の仕組みを知り、画期的な発明だ、と心底思いました。

仕訳日記帳と総勘定元帳が同時に作れるのは、すごい仕組みです。

思いついた人は天才ですよね。

その上、この伝票の仕組みは、コンピューターで処理するのに向いています。

日付でソートすれば仕訳日記帳になります。

勘定科目でソートすれば総勘定元帳になります。

私がERP導入支援をしていた会社は大正時代に創業した老舗企業です。

歴史はありますが、最先端の技術がウリの環境企業です。

ERPを導入する前は、汎用機を使っていて、当時の天才が考えたような仕組みで動いていました。

当時、教科書どおりの原価計算しか知らなかったのですが、その会社の原価計算について説明を受けた時、これを考え出した人は天才だと思いました。

電卓やそろばんで計算していた時代なら、これ以上に効率的な計算方法はなかったでしょう。

RDBも存在しないような時期のコンピュータで計算するなら、最適だったかも知れません。

しかも、用語が大正時代のままです。

社内では製造原価のことを別の呼び方で表現していました。

それって、標準原価のことなんじゃないの?と思っても、微妙に違います。

恐ろしいのは、経営層から役職者、現場の末端まで、その汎用機から出力された帳票の数値を元に判断するように訓練されていたことでした。

そのため、汎用機からERPに置き換わっても、同じ計算式で処理された数値が見たいとなりました。

結果、ERPの会計部分はアドオンだらけです。

BPRは、全く行われませんでした。

BPRをすると、評価軸が変わってしまうので、誰も決断できなかったようです。

その会社が、DX人材を大々的に募集していました。

仕事を受注するIT企業にとっては、理想どおりの良い会社なんでしょうね。

 

現場は協力してくれない

DXだけでなく、IT化にしても、設備の導入にしても、現場って協力してくれないですよね。

確かに、負担になりますもんね。

作業が楽になることがわかっていても、一時的に負担が増えるを嫌います。

DX推進は、経営層が主導することが多いと思いますが、経営層が無関心の場合は、さらに障害が高いでしょうね。

危険なのは「流行だから何かやらないと」というパターンです。

みんな、やる気が無いのに、業務命令で担当者が右往左往する事になります。

そんな時、「DXを実現」とか「DX化推進に役立ちます」などとSIerから提案されると、喜んで乗っかってしまうんでしょうね。

それで経済がまわるならいいのでしょうね。

次に面接を受ける会社は、数千万円かけて導入したシステムが稼働していないということで、社内SEを募集しています。

中小企業が数千万円もかけて導入するシステムって、どんなシステムなのか見てみたいと思って応募したのですが、それだけ投資できる体力のある会社ということなんでしょうね。

ここでめぐり逢えたみなさんにお願いです!

このブログは人気ブログランキングに参加しています。

応援してもらえると、とても喜んでもっと良い記事を書きますので、下のバナーをクリックしてください!


スポンサーリンク
おすすめの記事