社内SEとしてキャリアップするのに取得していると有利な資格や、社内SEが転職する時に有利になる資格です。
SIerやシステム開発会社に勤務していると資格取得を勧められたり、昇進する時に必要な資格が指定されていたりします。
資格取得時に合格祝い金が貰える会社のよく聞きます。
社内SEだと、システム部門以外の人も同一の基準で評価される事になるので、個別の資格がどのように評価されるかわかりませんが、無いよりはあった方が良いようにも思います。
この記事の内容
社内SEに資格は必要?
結論から言ってしまうと、社内SEに必要な資格は何もありません。
理由は、SEやプログラマ仕事は資格が無くても遂行できる仕事だからです。
弁護士や税理士は資格が無いと行えない業務があります。
社内SEには、業務遂行上で必要な資格はありません。
社内SEに必要な知識や技術は、社内の教育で身につけていくものです。
外部で用意された資格が無くても問題ありません。
社内SEとして採用される時に、あると良いのは「実績」です。
会社で使用しているシステム環境や開発言語での実績があると有利です。
システム開発会社で開発作業に携わり、開発完了後に社内SEとして転職する人もいます。
私が新卒で働いていたシステム開発会社は、事業縮小で人員削減となりましたが、多くのSEやプログラマは顧客企業に転職していきました。
バブルが弾けた後でしたが、実績が評価されて転職していきました。
SEは実績や経験が評価される職種と言えます。
サラリーマンとして勤務する社内SEは、資格よりも実績で評価されます。
社内の昇進制度で資格要件があれば、それに従って必要な資格を取得していきます。
以前、私が常駐していた大企業では、管理職になるために英語が必須で、TOEICのスコアが評価基準でした。
全社的なルールだったので、システム部門にも適用されています。
グローバル企業だったので、海外出張も多く、英語が必要な理由も明らかでした。
社内SEに応募する時、情報処理技術者は有利になる?
システム関係の資格で知名度があるモノといえば、情報処理技術者です。
社内SEとして転職する時には、履歴書に記載できる資格です。
情報処理技術者試験は能力検定で、情報処理分野の知識習得を証明する資格です。
経験の少ない若い人が就職する際に能力をアピールするには良いですが、40代以降の人が資格をアピールしても企業に評価されない事が多いようです。
私の経験から言えば、大企業に転職するなら良いですが、中小企業に転職する時には評価対象になりませんでした。
採用担当者が情報処理技術者試験を知らなかったので、情報処理技術者よりも簿記検定の方が評価されました。
中小企業だと、そんな会社が多いです。
社内SEはシステム関係の仕事ですが、基幹システムを取り扱う事が多いので、経理や購買の業務を理解できる人が評価されます。
40代の人が転職する時に重視されるのは、業務遂行能力と共に、マネジメント能力が問われます。
開発経験だけでなく、プロジェクト運営のマネジメント実績を尋ねられる事が多くありました。
社内SEに応募する時、中小企業診断士は有利になる?
中小企業診断士という資格を知っていますか?
中小企業の経営診断や経営に関する助言を行う人に向けた資格です。
キャリアップを目指したサラリーマンに人気の資格ですが、資格更新のため実務経験が必要です。
資格を取得したのは良いけど、更新できない事があります。
中小企業診断士の資格取得のために学んだ事は知識として役立ちますが、資格が社内SEとして必要とは言えません。
システム化の手順や、業務の問題点を洗い出すために、経営診断の手法は役立ちます。
しかし、あまり経営的な事を言い始めると、上司や経営層に煙たがられる原因になります。
例え知識があったとしてもサラリーマンです。
知識をひけらかしたとしても、経営者の立場に立った事もなければ、指導実績も僅かです。
経営アドバイザーとしての実績経験が浅いので、理論ばかりが先行してしまい、口だけになりがちです。
経営層の信頼を得てから、診断士としてアドバイスするのは良いですが、そうでなければ資格を掲げて仕事するのは止めた方が良いと思います。
風向きが変わってきた
面接の回数が増えるにつれ、中小企業診断士が注目されるようになってきました。
50歳過ぎの社内SEを面接しようとする企業なので、情報化企画や推進を担える人材を求めているのかも知れません。
経営的な話題で質問されることも増えているように感じます。
資格の話という訳ではないのですが、会社の体質であったり、企業風土を変えるには、みたいな話が多く、こういった話になった時は不採用になるジンクスがあります。
採用されて、違う結果になればうれしいです。
社内SEにおすすめの資格は何?
社内SEに必要な資格は無いと説明してきましたが、大企業などでは資格取得を推奨している会社も多数あります。
人事が評価しやすい指標として資格があります。
またITベンダーが設定している資格取得を推奨する事もあります。
例えば、オラクルのデータベースを社内システムで採用している企業では、オラクル認定技術者の資格を取得させたりします。
ITベンダー認定資格としては、シスコやマイクロソフトなども有名です。
これらの企業の製品は、多くの企業で利用されているので、その資格を持っている事で評価される事もあります。
SIerやシステム開発会社に勤務していると、資格取得者に報奨金を出したり、給料で手当を出したりする事がありますが、社内SEだとあまりそういった事も聞きません。
直接仕事に必要がなくても、自分の知識習得のために資格勉強するのもアリだと思います。
ここでめぐり逢えたみなさんにお願いです!
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