マイクロソフト社のアクセス2003で開発したアプリを社内の業務で利用しています。
取引先から提供された受発注システムがアクセス2003のアプリだったので、そのデータを利用して社内利用しやすいように加工するため、開発したものでした。
開発した当初は「ちょっと古い」ぐらいのアクセス2003でしたが、今は「かなり古い」ソフトウェアですね。
この記事の内容
ACCESS2003で開発したアプリをACCESS2019で動かす
結論から言ってしまえば、ACCESS2003で開発したアプリでもACCESS2019で起動して利用する事ができました。
勝手に変換してくれるようです。
ACC2003は拡張子が「.mdb」でACC2019は「.accdb」と異なりますが、自動で認識してくれるようです。
しかし、2003よりも古い形式のファイルは読めないようです。
同じ「.mdb」が拡張子のACCESS97のDBが接続されていたのですが、そちらを開こうとするとエラーになりました。
一旦、ACC97のファイルをACC2003形式に変換する事でエラーは解消されたのですが、徐々にバージョンアップしていくしか無さそうですね。
ACC2003で開発したVBAのソースは手を加えず動かす事ができました。
統一のとれない社内システム
私が勤める会社が特殊なのかも知れませんが、社内システムが統一されていません。
使っているパソコンは壊れるまで使う、というのが経営者の方針なので、今でもWindowsXPのパソコンがあったりします。
パソコンが壊れて買い替えると、その時に販売されているOSやオフィスソフトに切り替わります。
もうひとつ社内システムが統一されない理由があるのですが、それは、取引先のシステムを預かる、という方法を取っています。
資金力のない中小企業がよくやる方法ですが、自前でパソコンやシステムを準備せず、取引先に必要な設備を準備してもらって、仕事を請負います。
預かっているパソコンという事で、勝手にバージョンアップする訳にもいかず、結果、社内に様々なOSやソフトウェアが混在してしまいます。
セキュリティ面を考えても良くないですね。
新旧ACCESSの混在
社内システムが統一されていない弊害は開発者を悩ませます。
特にACCESSの場合、新旧バージョンを1台のパソコンに同居させると面倒な事が起きます。
新しいバージョンだけインストールすると、古いバージョンのメンテナンスができなくなるので、選択肢は「古い」バージョンをいつまでも使い続ける事になります。
実際、新しいバージョンのアクセスを見ても、何をどうして良いのかわからないぐらい変わっています。
エクセルなど、他のオフィスソフトも一緒ですが、バージョンアップに伴って、新機能が追加されるだけでなく、ユーザーインタフェースも変わっています。
使いやすくなっているのだと思いますが、使い慣れた画面から変わってしまうと戸惑ってしまいます。
アクセスの場合、2003と2019では、全く別のソフトと言って良いぐらい変更されています。
使い方をいちから覚えないといけないぐらいですね。
計画的なバージョンアップ
たとえ中小企業でも、継続的に事業を行っていくつもりなら、計画的バージョンアップは必要です。
技術進歩やセキュリティ対策のために、OSは順次更新されていきます。
パソコン本体を買い替えなくても、OSはバージョンアップされていきます。
OSがバージョンアップされれば、ソフトウェアもバージョンアップしなくては対応できません。
パソコン本体を買い替えなくても、OSとソフトのバージョンアップは行わなければ、いけません。
パソコンを使って仕事をするという事は、いつまでも更新費用が発生するという事です。
生産設備の保守料金は予算化されるのに、事務で使うパソコンは購入後、無料で使い続けれると考える方がおかしいですよね。
単なる愚痴ですが、そんな簡単な事を経営者が理解できないのであれば、会社なんてやめてしまえ!って感じです。