
開発系SEをしていた時に、病院のシステム構築に携わったことが少しだけあるのですが、下っ端のプログラマーだったので何をしているのか全くわかっていません。
病院の基幹システムやIT戦略について調べてみたいと思います。
病院の基幹システムって何?
病院のシステムですぐに思いつくのは「電子カルテ」でしょうか。
患者さんの情報は病院にとって何より大切なデータだと思います。
そこから派生して、診療報酬の計算や次回の診察予約などが想像できます。
通常の会社における、売上や顧客管理に相当する分野が「電子カルテ」を中心としたシステムでしょう。
仕入や購買に相当する分野のシステムも必要になると思います。
薬や資材の購入と在庫を管理するシステムです。
特に薬は高価なものもあるし、使用期限の管理も必要になります。
資材は、保管場所が複数に分散する可能性が高いので棚管理も必要になります。
最後に思いつくのは人事管理分野のシステムですね。
勤怠管理から給与計算の他、評価システムや資格管理も必要になります。
業務で必要になる資格の有無や有効期間、更新のスケジュール管理が必要ではないかと考えました。
POINT
- 病院にも基幹システムがある
- 業界特性によって管理する項目も変わる
病院に勤務する社内SEの役割
病院のIT化って、医療機器のIT化が引っ張っているイメージです。
例えばレントゲン画像ですが、この数年で急にデータ化が浸透しました。
以前は、少し大きな地域の中核病院ぐらいしか取り入れていなかったのですが、近所の診療所ではフィルムに映った映像を見ていました。
最近は近所の診療所でも診察室のパソコンで見れるようになりました。
装置が普及しているのでしょうね。
それを導入するかしないかは、院長の判断になると思いますが、メリットやデメリット、コストパフォーマンスなどの情報提供は、業者任せにできません。
病院業務に付随するIT化って、知らないだけでかなり進んでいます。
ネットで予約できる病院も増えました。
お薬手帳はスマホアプリになっています。
あったら便利だなぁ、と思っていた仕組みがたくさん実現されています。
そういった情報を集めてきて、その病院に必要な情報を院長や医師に提供するのが社内SEの役割でしょう。
POINT
- 医療機器は進化している
- 病院の外でも利用できるシステムがある
病院のIT戦略とシステム化
病院を取り巻く環境は、病院の規模や地域によって異なってきます。
私の住む地域にある病院を例にSWOT分析してみました。
外部要因として機会は、在宅介護ニーズの高まりや高齢化社会による要介護者の増加です。
逆に脅威は、人口減少・少子化や慢性的な人手不足です。
内部要因として強みは、地域に根付いたブランドです。
弱みは、人件費の高騰による高コスト体質です。
実際にヒアリングした訳ではないので、内部要因の分析は弱いです。
病院の経営戦略によると思いますが、ITが貢献できる分野は少なくないと思います。
特に事務作業は自動化できることがたくさんあります。
備品の発注をアマゾンDASHボタンのような仕組みで代替できれば作業者の負担は減ります。
しかし、病院の備品でもしがらみがあるんですよね。
小泉孝太郎さん主演のドラマ「病院の治しかた」を見ていたのですが、病院の改革って簡単ではなさそうです。
社会的に大きな変革が求められているので、今はチャンスですね。
POINT
- 病院の改革は大変なイメージ
- 今は変革に時期でチャンス
【まとめ】病院の基幹システムって何?
病院といっても企業であることは変わりないので、売上、仕入、在庫、人事、といった基幹システムがあるのがわかりました。
それでも「病院」といった特殊な形態なので、管理する項目は製造業とは異なると思います。
ネットで検索してKPIの項目例を見つけたのですが、聞きなれないワードが多く、業種の壁を感じました。
それでも、分析して、目標設定して、数値管理できそうなので、社内SEとして何をすれば良いのかは、大きく変わりないような気がしました。
POINT