転職した52歳社内SEのおぐです。
会社の古株と言われる中高年の熟練技術者が退職するそうです。
在職する社員の中でも社長の親族を除けば一番古いぐらいのベテラン社員です。
私も50代で転職したのでやめろとは言いませんが、せめて次の転職先を決めてから行動した方がいいですよ、というのがアドバイスです。
転職先が決まっても、入社してみて「やっぱり無理」となる可能性が高いので、その時は戻ってこれるようにキレイな辞め方をおすすめします。
この記事の内容
こじらせたベテラン社員は扱いにくい
自分のことですが、こじらせたベテラン社員は扱いにくいです。
前職では、かなりこじらせた扱いにくいベテラン社員だったと思います。
上司の言うことは聞いたフリしてサボタージュするし、注意を受けても聞き流すし、面倒なことは上司にやんわり押し付けていました。
そんな事が何度か続いた後、新規の仕事を担当させてもらえなくなり、既存業務を担当しました。
既存のルーチン業務だけでも十分な作業量があったので、それを専任しました。
既存のルーチン業務は、元々、上司が主担当だった仕事を引き継いだものなので、どれぐらい手間がかかるのか上司もわかっています。
一人で担当すると、それなりに残業も必要で、平日は有給休暇を取得できなくなります。
上司としてみれば、これぐらいの仕事をやらせておけば給料分と考えていたのでしょう。
最初のうちは上司の考え通りでしたが、少しずつRPAツールなどを使って自動化していったところ、出社時には仕事の半分は終わっていて、残りも1時間ぐらいで片付くぐらいになりました。
いつも昼休憩前に私の仕事は終わっていました。
それでも自動化したことを上司に知らせませんでした。
上司も薄々気が付いていたと思いますが、自分が手間取っていた業務をひとりでこなしているので、まぁいいか、と野放しにしたんでしょうね。
それでも会社から評価はされませんでした。
自動化したのを上司に知らせていないので、仕方ありません。
報告すれば、自分が暇だということがバレてしまいます。
ある時、評価されないのが馬鹿らしくなり、全く残業せず、有給休暇は残さず使い切るようになってから、会社との関係がぎこちなくなりました。
会社の方針に反対する訳でもなく、賛同する訳でもありません。
言うことをきかない、働かないベテラン社員ということで、職場の雰囲気も悪くしていたと思います。
ベテラン社員がこじらせた時の再生方法
自分が「こじらせているなぁ」と気づいた時、どう修正すれば良いか考えました。
こじらせている原因が解決すれば修正できると思ったのですが、前職では難しいことでした。
私の考えでは、会社の評価と年収は同一だったので、昇給の見込みがあれば、まだ頑張れたと思います。
しかし、前職は労働集約型の仕事で、低賃金の業種でした。
50代の平均賃金が欲しかっただけなんですが、上司に相談しても相手にしてもらえない状態です。
自分が再びやる気になるには転職しか無いなぁと考えました。
自分のやりがいを考えた時、転職して環境を変えた方が再生しやすいのは間違いありません。
ただ、中高年の転職にはリスクが伴います。
多くの場合、年収は下がります。
子供の教育費がかからないとか、住宅ローンが終わっている、という人は良いと思いますが、それでも老後資金に不安があったり、親の介護を考えたりと、いろいろ事情があります。
メンタルもフィジカルも余裕がありません。
できれば、在職のまま復活したいですよね。
会社の規模によっては、他部署や他事業所に異動というのもお願いできると思います。
物理的に環境を変えると心機一転しやすいです。
実際に転職してみた感想
前職でこじらせていた私は、家族との関係もぎこちないものでした。
転職と同時に単身赴任を選択したのは、家族とも距離を置きたかったんだと思います。
今のところ、それが上手くいっています。
月に1回ぐらい自宅に帰るのですが、妻とは良い関係になったと感じます。
収入が増えて、生活も安定し始めているというが大きいと思いますが、会社のストレスを家に持ち帰らなくて済むので気が楽です。
以前の職場は自宅から車で10分だったので、帰宅中に気分をリフレッシュすることができませんでした。
会社での嫌な雰囲気を引きずって、家に持ち帰っていたと思います。
転職後の仕事については、日々、新しいことに挑戦しているので、今さらですが、とてもモティベーションが高い状態です。
社内SEなので、そこまで納期に追われている訳でもなく、程よいストレスを感じながら仕事に取り組んでいます。
転職なので、大変なのは人間関係です。
イチからコミュニケーションを作っていかなければいけないのが大変です。
昔のように飲みにケーションで親しくなってという時代でもないのですが、飲み会をきっかけにしてできる話題もあるので、人間関係を作るのは大変ですね。
こじらせているベテラン社員に転職活動はおすすめ
会社や上司の愚痴ばかり言って、働かなくなってしまったベテラン社員には転職がおすすめです。
実際に転職しなくても、転職活動をするだけで現実がわかるでしょう。
転職活動を通じて自分の強みが発見できれば、現職でも活かせます。
希望通りの良い会社から内定を得られれば、本当に転職するのもアリです。
50代になって転職する人は「残り10年だから」と考えがちですが、働き方が多様化しているので残りの期間はあって無いようなものです。
特にDXで知識やノウハウをデジタルに置き換えているタイミングであれば、中高年の需要は高くなります。
20年ぐらい前もERPで同じようなことを言っていた記憶がありますが、技術やノウハウを持っている人は、いつの時代でも重宝がられる訳です。
会社の評価が実際の市場価値と一致しているかどうか確認するためにも、転職活動してみてはいかがですか。
ここでめぐり逢えたみなさんにお願いです!
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