転職した52歳社内SEのおぐです。
フリーランスエンジニアに仕事を依頼する機会が増えています。
私が働く会社は中小企業なので、システム開発といっても、それほど大規模なものではなく、日常で使うツールを開発してもらっています。
開発規模も1人から数人で出来るものが多く、どこかのSIerに発注するような規模でもありません。
それよりも、依頼する側の体制が整っていないので、SIerに依頼すると大やけどしそうです。
中小企業の創業社長の性質を理解した人としかシステム開発は行えない状態です。
DXを進めたい創業社長が、どのようにシステム開発を進めていけば良いのか考えてみました。
この記事の内容
職人気質の創業社長
製造業の創業社長は町工場のおっちゃんという感じの人が多く、どちらかといえば職人気質です。
技術屋さんが多いのでしょうか、弊社の社長は理屈で考えることが得意なようです。
しかし、記憶力が年相応なので、前日に決めたことも翌日にひっくり返すようなことがよくあります。
また、ドキュメントでやりとりするのが面倒くさいようで、何か思いついたことがあると、すぐに電話して口頭で依頼するか、最近はLINEがお好きなようです。
開発を請け負う側から考えると、プロジェクト管理のやりにくい案件となります。
仕様変更は普通に発生するし、進捗管理できない状態です。
依頼している創業社長は良いのでしょうが、周りの社員は振り回されるばかりです。
そもそも、そんな依頼をしているとは知らず、開発会社から連絡をもらって、仕様変更を確認することになります。
毎回同じことを言っているつもりの創業社長
創業社長の発言がコロコロ変わると思っていたのですが、転職してから1か月ぐらいした頃、ちょっとした気づきがありました。
それは、「言葉が違うだけで同じことを言っているのかもしれない」ということでした。
たとえば、工具について、同じ工具でも呼び方が複数ある場合があります。
その時の気分によって呼び方が違うだけで、同じ工具について語っている時がありました。
次に記憶があやふやで、手順が入れ替わることがある、ということです。
工程の流れはA→B→Cが基本なのですが、時にはB→C→Aとなることもあります。
どちらも間違いではなく、機械の負荷積みによって、工程を入れ替えたりすることが日常的に発生します。
ただ、工程A→B→Cと工程B→C→Aでは、段取りが変わってきます。
そのため、同じ製品を作っているのに全く違う製品を作っているような説明になったりします。
その違いを認識せずに説明していると、話を聞いている側としては「また変わった」と思ってしまいます。
創業社長がフリーランスエンジニアを活用するには
中小企業の創業社長がフリーランスエンジニアを有効活用するためには、まず、自分の良き理解者を作りましょう。
それは、社内でも社外でも構わないので、自社の業務を理解した上で、社長自身の表現で意思が伝達できるコーディネーターです。
実際の開発者が理解してくれれば良いのですが、付き合いがフリーランスエンジニアが、短期間で創業社長の意図を深く理解してくれるのは困難です。
理想としては、社内SEが創業社長の片腕となって、開発者との橋渡し役になることです。
しかし中小企業に勤める生え抜きの社内SEは、技術的なことはわかっても、それをどのように表現してよいのかわからない人が多いようです。
職人気質の創業社長と同じような感じですね。
ひとり情シスの場合が多いので、他者とコミュニケーションなしで仕事をすすめている人がほとんどです。
黙々とプログラムを組んだり、サーバーの設定を行うのは得意ですが、同僚と連携して仕事をするのが苦手な人が多いようです。
そこまで考えて採用て、育ててきた訳ではないので仕方ありません。
会社に余裕があれば、そこそこのキャリアを積んだ社内SEを中途採用し、会社の業務を覚えてもらって、片腕に育てるのが良いでしょう。
その上で、実際の開発はフリーランスエンジニアを活用するのが理想的です。
フリーランスエンジニアに仕事を依頼する方法
弊社が開発を依頼しているフリーランスエンジニアさんは、以前から開発を依頼していたシステムエンジニアさんを介して発注しています。
システムエンジニアさんには、弊社のサーバー環境からネットワーク環境など、まとめて面倒をみてもらっていて、そちらの外注業者という感じで、フリーランスエンジニアさんに仕事をお願いしています。
他にも、社長がYoutubeで見つけてきたフリーランスエンジニアさんにも仕事を依頼しています。
人材紹介サービスを利用している会社であれば、問い合わせしてみるとフリーランスエンジニアを紹介してくれる場合があります。
あとは、知人の紹介なんてのもあります。
ただし、直接依頼すると契約関係があやふやなまま発注することになるので、クラウドソーシングサービスを利用するのがおすすめです。
クラウドソーシングサービスを利用することになったとしても、あなたがサラリーマンで決裁権者が他にいるのであれば、フリーランスエンジニアを活用するのはやめましょう。
サラリーマンは結果に責任を持たなくても良いかわりに、報告する義務があります。
リスクを負ってフリーランスエンジニアを活用する必要はありません。
実績のある、これまでの取引先に発注すれば良いだけのことです。
あくまでも創業社長が自分の考えひとつで決済できる場合に限り、フリーランスエンジニアを活用するメリットがあります。
ここでめぐり逢えたみなさんにお願いです!
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